基礎工事の繁忙期と工期調整|段取り力が差になる理由

住宅着工が集中する春・秋の繁忙期には、基礎工事の協力業者の手配が競合します。工期を守れるかどうかは、業者の段取り力に大きく左右されます。
本記事では、発注側が知っておくべき繁忙期のリスクと、段取りの上手な業者を見分けるポイントを解説します。
住宅基礎工事の繁忙期はいつか
一般的に住宅基礎工事の繁忙期は春(3〜5月)と秋(9〜11月)に集中します。年度末の引き渡しに向けた着工集中・新生活シーズンへの対応・決算期に合わせた着工スケジュールが重なるためです。
埼玉県内でも同様の傾向があり、特に3〜4月・9〜10月は複数の住宅メーカーからの発注が同時期に集中することがあります。この時期に職人・重機・材料の手配が後手に回ると、希望の着工日に対応できないケースが発生します。
反対に1〜2月(冬場)・7〜8月(真夏)は着工が少ない時期となる傾向がありますが、冬場はコンクリートの養生管理コストが増え、夏場は暑熱対策が必要になるため、繁忙期とは異なる形の手間が発生します。
繁忙期に起きやすい3つのリスク
業者の手配ができない
繁忙期に入ってから協力業者を探し始めると、希望の着工日に対応できないケースがあります。信頼できる業者ほど早期に工程が埋まるため、直前の発注依頼では選択肢が限られてしまいます。
工期の後ろ倒しが連鎖する
繁忙期に複数現場を抱える業者は、1現場で工期が延びると他の現場にも影響が波及するリスクがあります。段取り力が不足している業者は、このような状況で工程管理が崩れやすいです。
品質管理が手薄になる
工期プレッシャーが高まる繁忙期は、養生期間の短縮・検査の簡略化といった品質上の妥協が発生しやすいタイミングでもあります。繁忙期であっても品質管理を維持できるかどうかは、業者の体制と意識に依存します。
段取り力が高い業者の5つの特徴

繁忙期でも工期と品質を守れる業者には、共通した特徴があります。
まず繁忙期でも複数棟の同時対応実績があることです。過去の繁忙期に複数棟を並行施工した実績があれば、工程管理能力の裏付けになります。
次に職人・重機の先行確保ができていることです。繁忙期に向けて数ヶ月前から職人・重機の手配を完了させている業者は、直前の手配崩れリスクが低いです。
着工前に詳細な工程表を提出できることも重要です。日程・工程・担当者が明示された工程表を着工前に提出できる業者は、工程管理の意識が高いといえます。
天候リスクへの予備日設定が標準化されていることも特徴のひとつです。工程表の中に天候リスクへの予備日が組み込まれており、それが特例ではなく標準の運用になっているかどうかを確認してください。
仕様確定前の仮予約・情報共有に対応できることも段取り力の表れです。図面確定前の段階から工程の仮押さえ・情報共有に応じてくれる業者は、発注側の計画立案にも協力的です。
発注側が繁忙期トラブルを防ぐためにできること
協力業者側の段取り力に依存するだけでなく、発注側の準備も繁忙期トラブルの予防に重要です。
早期の工程共有・仮押さえ依頼として、着工の2〜3ヶ月前から協力業者に工程の情報共有・仮押さえの依頼をしておくことが現実的な対策です。繁忙期の希望着工日が決まった段階で早めに連絡することで、工程が埋まる前に対応枠を確保できます。
図面確定の前倒しも有効です。繁忙期に着工が集中する場合、図面確定・地盤調査完了のタイミングが後ろ倒しになると着工が遅れる原因になります。工程逆算で図面確定の期限を設定しておくことが重要です。
また複数業者との関係構築として、1社との関係に依存しすぎると繁忙期にその業者の手が埋まった際に代替手段がなくなります。平時から2〜3社との関係を維持しておくことがリスク分散になります。
埼玉県内の繁忙期でも工期を守る段取り体制
当社は埼玉県内の住宅メーカーとの継続取引の中で、繁忙期の工程管理を安定させるための体制を整えています。繁忙期の発注については早めのご相談をお勧めしています。
工期・段取りに関する詳細は住宅基礎工事の後期目安おもご参照ください。